第5回ブラック企業大賞全10社がノミネート!電通や佐川急便、ドン・キホーテなど
弁護士やジャーナリストが作る「ブラック企業大賞」。ニュースが次々と流れてしまう今の環境でこそ毎年ノミネートを作る意味があるとのこと。
今年もノミネート10社が公開されています。
- 株式会社エイジス
- 株式会社 電通
- 株式会社 ドン・キホーテ
- 株式会社プリントパック
- 関西電力株式会社
- 佐川急便株式会社
- サトレストランシステムズ株式会社
- 宗教法人 仁和寺
- ディスグランデ介護株式会社(「茶話本舗」FC企業)
- 日本郵便株式会社
参照:ブラック企業大賞
一般投票を受け付け中、日本郵便、電通が圧倒的な模様
ブラック企業大賞2016では、こちらから投票をすることができ、12月23日に大賞が発表されます。
また、執筆時点12月12日(月)では、以下のように日本郵便株式会社、電通が圧倒していることがわかりました。
今年ノミネートされた企業の選考理由を知っておきたいので、以下に理由のポイントをまとめました。気になる方はどうぞ。
株式会社 エイジス
- 千葉県の棚卸し業社。
- 違法な長時間労働を理由に労働局から勧告を受けていた。
- 合計63人の従業員が月に100時間越えの違法残業。
株式会社 電通
- 日本で最大の広告代理店。
- 時間外労働月105時間とした長時間労働により24歳の新入社員高橋まつりさんが自死。
- 「睡眠時間が毎日2時間」などの過酷なツイートがニュースで取り上げられる。
株式会社ドン・キホーテ
- 関東地方を中心に展開するディスカウントストア。
- 時間外労働「3ヶ月で120時間」を超え、最長で415時間もの時間外労働の疑い。
株式会社プリントパック
- 印刷サービスの会社
- 入社から間もない26歳の新入社員が印刷機に巻き込まれ死亡する事件が発生。
- しかし、会社は業務遅延理由「機械の不具合」として発表。
- その他、月に80時間越えの残業労働者への差別行為など不当労働行為を認めた。
関西電力株式会社
- 近畿地方の電力会社
- 200時間を超える残業が原因で男性が自死。
佐川急便 株式会社
- 2010年に入社した男性が直属の上司による「エアガン発泡」「つばの吐きかけ」「その他嫌がらせ暴行」によりうつ病を発症。
- 薬や相談などあらゆる対処法を試みたものの2011年12月に自死。
- 2016年にうつ病の発症は業務内によるものと認めた。
サトレストランシステムズ株式会社
- 和食さと、など飲食展開をする上場企業。
- 長時間労働や残業代の未払いがあるも、労働基準監督署からの18回にわたる指導で改善が見られなかった。
- 給料未払金は総額4億円(650人)
宗教法人 仁和寺
- 京都市の宗教寺院で世界文化遺産に登録されている(1994年〜)
- 元料理長の男性(58歳)が月に240時間を超える長時間労働により精神疾患を発症。4,200万円の慰謝料支払いが命じられる。
- 時間外手当や休日手当の未払いも。
ディスグランデ介護株式会社(「茶話本舗」FC企業)
- 74万円の給与未払い。
- ハードすぎる業務内容で実際に休憩がなかったのにもかかわらず、毎日1~2時間が休憩時間として差し引かれていた。
日本郵便株式会社
- 上司や部下からの異常なパワハラが相次ぐ。
- うつ病の発症や心疾患、自死を受け多数の遺族が提訴。
これまでのブラック企業大賞について
ちなみに
- 2015年はセブンイレブンジャパン
- 2014年は株式会社ヤマダ電機
- 2013年はワタミフードサービス株式会社
- 2012年は東京電力株式会社
などがブラック企業大賞を受賞しています。